誰も言わない積立NISAのデメリット|暴落や不況に負けず継続できるかが鍵
今回は「積立NISA」についてです。
最近は、「とりあえず初心者が投資を始めるなら積立NISA!」という流れができ始めていると思います。
ネットやYouTubeでもよく話題になっており、「積立NISAは使わないと損」、「積立NISAはメリットしかない」みたいな感じでみんながおすすめしています。
実際、僕自身も積立NISAを利用していますが、かなり磐石な制度だと思っています。
しかし、本当にメリットだけでデメリットはないのでしょうか?
今回は積立NISAのデメリットを考えていきましょう。
積立NISAのデメリット
結論からいうと僕は積立NISAにもデメリットがあると考えています。
僕が考えるデメリットは「20年継続することがそもそも難しい」です。
まず、初めに簡単に積立NISAについてのおさらいをしておきましょう。
積立NISAの重要なポイント
積立NISAの重要なポイントとしては以下の2つが挙げられます。
積立NISAのキーワードとしては「長期間」と「一定金額」です。
この「長期間」、「一定金額」のルールを守りながら積立投資を継続できれば、負ける可能性は少ないと言われています。
しかし、逆に言えば、「長期間」、「一定金額」のどちらかを継続できなければ、損する可能性が上がります。
継続することの難しさ
積立NISAは最初に購入設定をし、その後はシステムが自動的に商品を購入してくれます。
そのため、購入設定後は基本的に僕たちが何もすることはありません。
こんな風に思う方がいるのではないでしょうか?
「自動で購入してくれるなら継続するのなんて簡単じゃん!」
僕もそのように思っていました。しかし、いくつか気をつけなければならないポイントがあります。
気をつけるべきポイントは以下の2つです。
- 自分の収入がなくなる可能性
- 暴落の可能性
それぞれ詳しく説明します。
自分の収入がなくなる可能性
1つ目に気をつけるべきポイントは「自分の収入がなくなる可能性を理解しておく」ということです。
今はある程度収入があって毎月一定金額を積立NISAに充てるということは簡単に思えるかもしれません。
しかし、将来もずっと同じように収入が得られるかというと、そうとも限らないと思います。
「今後20年間、今の仕事を続けられるか?」という質問に対しては「わからない」と答える人が多いのではないでしょうか?
仕事が続けられなくなる要因としては
- 人間関係
- 健康上の問題
- 倒産
- リストラ
など様々な要因が挙げられます。
このように、いつ自分から仕事がなくなってしまうかは誰にもわかりません。
そして、収入がなくなってしまったら毎月一定金額を積立NISAに充てるのが難しくなります。
おそらく皆さん「どう対策をすればいい?」と疑問が出てきたと思います。
この「自分の収入なくなる可能性」に対する対策としては、積立NISAの他にいつでも使えるような貯金を別途用意しておくというものがあります。
一言で言うと「生活防衛資金」です。
生活防衛資金は半年から一年は働かなくても生きていけるくらいの金額の貯金を指しています。
ですので、これから積立NISAを始めようと言う人はまず先に「生活防衛資金」を貯めてから始めることをおすすめします。
暴落の可能性
2つ目に気をつけるべきポイントは「暴落の可能性を理解しておく」ということです。
今はどちらかと言うと好調なので「暴落しても売らないで放置しておけばいいだけでしょ」と考えている人が多いと思います。
実際、僕自身も含み益があり「暴落しても大丈夫」とどこか楽観的に考えているところがあります。
しかし、想像してみてください。
積立NISAを続けて18年目くらいで自分の資産が1200万円くらいまで膨らんでいたとします。
そんな中でリーマンショック級の大暴落がきたらどうなるでしょうか?
リーマンショックは50%近く下落があったとされています。
すると自分の資産は1200万円から600万円になり、含み益は全てパーになってしまいます。
もちろん過去の歴史を振り返ると、そこから徐々に株価は回復していくことは分かっています。しかし、実際に暴落に直面すると「どこが底かわからない」、「もっと下がるかもしれない」という恐怖から売りたくなるかもしれません。
あなたはこの状況に耐えられますか?
僕は大暴落を経験したことがないので正直耐えられるかはわからないです。
ただ、このように頭の中でシュミレーションを行なっておくことで、暴落に直面した時にも冷静に積立を続けられる可能性は上げられると思います。
まとめ
今回は積立NISAのデメリットについて紹介しました。
まとめるとデメリットは「継続するのが難しい」という点です。
継続するのが難しい理由としては
- 自分の収入がなくなる可能性
- 暴落の可能性
が挙げられます。1つ目の「自分の収入がなくなる可能性」に対しては「生活防衛資金」を準備することより対策することができます。
一方で、2つ目の「暴落の可能性」に対してはメンタルを強く持って淡々と売らずに積み立てていくメンタルが必要となります。一回暴落が来たら自分はどんなメンタルになるか想像してみると良いと思います。
少しでも参考にしていただけたら嬉しいです。
以上「積立NISAのデメリット」でした。